ケア オーケストレーターを使用すると、在宅医療提供業者および医師は、患者情報を管理することができます。本ソフトウェアは、患者の治療経過の観察、コンプライアンスデータと治療データの収集および分析、データに関する有用なレポートの作成を行うことが可能な、データ管理システムを提供します。システムはサポートされるWebブラウザ経由でアクセスされるため、時間や場所に関係なく患者データにアクセスすることが可能です。本ソフトウェアでは、自動スコアリングまたは患者の治療データの診断は行われません。
ケア オーケストレーターは、HIPAAコンプライアンスやプライバシ法の要件を満たすことができます。
注記:ケア オーケストレーターは、互換性のあるフィリップス社製治療装置でのみ使用してください。
ケア オーケストレーターは、登録担当者をサポートするために、適合する治療装置が処方された患者のデータを、それらの装置の使用目的に従って追跡します。ケア オーケストレーターでは、遠隔地の患者データの収集と表示が可能です。医療提供業者の担当者(医師、登録担当者、耐久医療装置の提供業者)は、適合する治療装置(生命維持装置は除く)とともにケア オーケストレーターを使用して、処方やパフォーマンス設定を調整することができます。ケア オーケストレーターでは、患者に対する読み取り専用アクセスが可能です。ケア オーケストレーターは、病院、施設、提供業者、および在宅医療の設定で使用することを目的としています。
ケア オーケストレーターは、強力な暗号化アルゴリズムを使用して、安全で保護された環境を実現しています。
デフォルトでは、ケア オーケストレーターには、システムへのアクセスを制限および制御するための仕組みが組み込まれています。これらの設定は構成可能であり、次のものが含まれています。
ユーザー名とパスワードによる保護
自動ログオフ
アカウントのロック
役割定義
役割に基づく機能へのアクセス
フィリップスは、ケア オーケストレーターをお客様へのサービスとして提供しています。お客様はそれぞれ、データにアクセスすることができ、またデータにアクセスできる「ユーザー」を作成することもできます。
ケア オーケストレーターは、シングルサインオンをサポートする、オプションのフェデレーションアイデンティティ管理機能を提供します。多要素認証(MFA)を必要とする組織は、ケア オーケストレーターのフェデレーションアイデンティティ管理機能にオプトインすることをお勧めします。詳細については、フィリップスの担当営業までお問い合わせください。
ケア オーケストレーターは、ユーザー入力フィールドへのデータ入力をチェックし、データに HTML 要素が含まれて
いるかどうかを検出します。HTML 要素が検出されると、HTML 要素は取り除かれ、入力フィールドにプレーンテキ
ストが入力されます。
フィリップスのセキュリティ情報は、https://www.philips.com/securityで確認することができます。セキュリティ問題の報告方法の詳細については、製品サポートを参照してください。
フィリップスは、作業環境とITネットワーク環境のプライバシーおよびセキュリティ維持のために、以下の推奨事項を順守することをお勧めします。
通常の更新プログラムおよびセキュリティパッチを、適時にコンピュータのオペレーティングシステムにインストールして維持する。
通常の更新プログラムおよびセキュリティパッチを、適時にコンピュータのオペレーティングシステムとネットワークコンピュータにインストールして維持する。
地域のITポリシーと手順に従って、ウイルスおよびマルウェア対策の通常の更新プログラムをインストールして維持する。
ITネットワーク環境、ハードウェア環境、およびソフトウェア環境を変更した場合は、ケア オーケストレーターとのやり取りを再開する前に、既存の接続と相互運用性がすべて完全で正しいことを確認する。
ケア オーケストレーターのData Card ServerがインストールされたPCは医療機関で使用され、組織のITネットワークの一部である場合があります。地域のITポリシーと手順に従って、このソフトウェアがインストールされているハードウェア、すべてのソフトウェアコンポーネント、ITネットワークを維持する。
ケア オーケストレーターでは、画面が自動的に閉じないため、患者のデータが画面に残っている可能性があります。コンピュータのスクリーンセーバーの設定で、自動または手動で画面を落とし、復帰するときにログインを要求するように設定することもできます。
患者情報を外部メディアに保存するときは、メディアを適切に保護する(つまり、安全に保存する)必要があります。
Microsoft Windowsまたはサポートされているオペレーティングシステムが、以下のような(これらに限定されない)最善のセキュリティ対策を使用して構成されていることを確認してください。
PCにアクセスするときにユーザー名およびパスワードを要求する。
有効期限、ログイン試行の失敗、パスワードの強度/複雑さ、およびパスワードの使い回しに関する厳格なパスワードポリシーを維持する。
パスワードの入力中はパスワードを非表示にする(デフォルト)。
一定の非アクティブ時間経過後に自動ログオフするように設定する。
患者のデモグラフィックおよび処方情報の表示および編集を許可されたユーザーの役割にのみアクセス権を与える。
PCのBIOSへのアクセスをパスワードで保護する。
患者情報を表示および維持するソフトウェアの使用中は、以下のガイドラインに従って作業エリアを保護し、患者情報への不正アクセスを防止してださい。
作業環境を離れるときは、PCをロックして(Windowsキー + L)データを保護する。
未承認のユーザーに作業環境へのアクセス権があるときは、非アクティブ時間の経過後に自動的にディスプレイを非表示にするかロックする。
リムーバブルメディアは、マルウェアまたはウイルスの原因となることがあります。データをケア オーケストレーターにアップロードする前に、ローカルにインストールされたウイルス対策ソフトウェアを使用してメディアがスキャンされていることを確認してください。
最新バージョンのケア オーケストレーターのデータカードユーティリティを実行していることを確認してください。
判明している禁忌はありません。
すべてのユーザーは、ケア オーケストレーターの画面、フォーム、およびレポートに表示される個人データの取り扱いに注意する必要があります。
この装置の販売は医師または医師による指示によってのみ行うことができます。
ワークステーションから離れるときは、必ずログアウトしてブラウザを閉じてください。
ケア オーケストレーターを使用して患者の健康状態を診断しないでください。
ケア オーケストレーターは、患者を直接モニタリングするための代替手段ではありません。
ケア オーケストレーターに示されるデータは、治療の効果を評価する上で考慮する必要がある複数の要素のうちの1つに過ぎません。
処方の変更は、必ず、ライセンスを持つ医師の指示に基づいて行ってください。
処方の作成または変更は、医療従事者のみが行ってください。
患者の治療装置に転送する前に、患者の処方が適切であることを確認してください。
コンプライアンスデータの表示または患者の処方の変更を行う前に、関連治療装置のマニュアルをよくお読みください。
システムアクセスの機能は無効にしないでください。これらの機能により、安全な作業環境が実現し、システムが不要にアクセスされる可能性を減らすことができます。ユーザーは、セキュリティ設定を変更するときは、ビジネス手法を管理するポリシーと手順に従う責任があります。
データの転送中にリーダーからSDカードまたはUSBドライブを絶対に取り出さないでください。読み取り/書き込み操作後は、確認メッセージが表示されるまでお待ちください。
装置のシリアル番号を適切なタイミングで割り当て(および割り当て解除)すると、患者間で装置を再利用するときに問題が発生する可能性が減少します。
ケア オーケストレーターで作成され、リムーバブルメディアに転送、ダウンロード、または印刷されたデータには機密の個人情報が含まれているため、機密情報として扱う必要があります。 許可された人物に限定してこのデータを使用および配布することは、あなたの責任となります。
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